法律家のたまごの日誌

行政書士を取得するまでの体験記や、難しい法律を分かりやすく説明をするサイトを目指しています。

民法

相続業務は思ったよりも複雑

先日のことですが、また図書館で本を借りてきました。 行政書士試験の試験範囲である相続の分野。試験に合格すれば開業することもできるし、相続の仕事を請け負うこともできます。 しかし、相続はとても奥が深く、生半可な知識ではトラブルを起こす元だとこ…

即時取得の回復請求

私が所属する法律系勉強グループで民法193条と194条の関係が分からないという質問がありました。 確かに私が受験生だった頃の話ですが、「即時取得の回復請求は有償が必須」と間違えて覚えていたなと思い出しました。 今回はこの即時取得の回復請求である民…

弁済の充当で間違えやすいと思うところ

以前の記事で民法488条(弁済の充当)に触れました。 この民法488条がどういうものだったかは、下記のリンクを見て頂けると嬉しいです。 本日はこの民法488条に似ているんだけども違う条文の話をしたいと思います。 状況が似ているのに結論が違うもの、これ…

民法406条と民法488条1項

私が所属するある法律系勉強グループでこんな質問がありました。 債権の目的が、数個の給付のうちから選択によって決まる場合は、 選択権は債務者に属する。(平成6年行政書士試験より) この状況がいまいちよく分からないとの事でした。 民法406条(選択債…

第三者弁済と抵当権消滅請求の違い

私が所属している、ある法律系勉強グループでこんな質問がありました。 抵当物件の第三取得者ができる行為として 代価弁済と抵当権消滅請求がありますが、 これは何が違うのでしょうか? 支払う意思がある第三取得者にとっては 抵当権消滅請求は抵当権者が競…

民法 制限行為能力者(3)取引の本人、相手方の保護

まずは前回のおさらいです。前回は制限行為能力者の種類を紹介しました。 制限行為能力者は未成年、成年被後見人、被保佐人、被補助人の4つの種類がありました。 法律的な定義は「精神上の障害により、事理を弁識する能力を(が)・・・」「欠く」のか「著…

民法 制限行為能力者(2)制限行為能力者の種類

前回を軽くおさらいしますと、制限行為能力者とは何?という説明をしました。また、人には3つの能力が定義されていて、その内の1つに「行為能力」というものがあるという説明をしました。 今回は制限行為能力者について説明してきたいと思います。 制限行…

民法 制限行為能力者(1)制限行為能力者とは

私が今までで学んだ法律の解説を行ってみたいと思います。今回は行政書士試験や宅建士試験など多くの試験で出題範囲となる民法の中で比較的最初に学ぶ「制限行為能力者」についてです。 制限行為能力者って何? 「行為能力」とは 3つの能力の種類 権利能力 …

改正民法

2020年4月1日から民法が改正されます。 行政書士や司法書士、宅建士などの国家資格は試験が実施される年の4月1日時点での法令を基準に出題されますので、来年度(来年の4月1日以降)行われる試験は改正民法が対象になると思います。 来年初めてやる方はイチ…