令和元年度 行政書士試験を振り返る
01/31(金)に行政書士試験の正式な合否通知が届きました。
この通知では合否の他、得点もわかるようになっています。
結果
結果としては
法令等(5肢択一式) :104点
法令等(多肢選択式) : 20点
一般知識(5肢択一式): 48点
法令等(記述式) : 32点
合計:204点 での合格でした。
試験後の自己採点
法令等(5肢択一式) :96点〜104点 *1
法令等(多肢選択式) :20点
一般知識(5肢択一式):48点
法令等(記述式) :16点〜20点 *2
振り返る
ここ最近の合格率は10%強で推移している事を考えると
合格率だけを見ると例年通りに見えてしまいます。
しかし、実際に令和元年度の試験を受験した身からすると
実際の合格率は1桁台だったんじゃないかと思う。
法令の5肢択一式が難しすぎたからです。
試験全体の6割の配点を占める部分が難しく、
自信をもって解答を選べない問題が続いた。
問いを解く時間も予想以上にかかった。
たった3時間という試験時間の中で時間だけが消費。
時間が足りないことによる焦りまで加わり、
難しい問題をさらに難解へとしたのだと思う。
だが、合格率は11.5%。
ここから先は個人的な意見、ただの邪推なんですが、
去年の一般知識が難しかったため今年は簡単にした。
その調整のため法令を難しくした。
その結果、全体が難しくなりすぎて
合格者が少なくなりすぎた。
だから記述式の配点があまくなってしまった。
のではないかと思っています。
個人的な意見
私は今後この資格の保有者となります。
そのため、試験センターさんが良問を作って頂く事で
この資格の価値が高まってくれる事を望みます。
しかし、今の現状は
試験制度が絶対評価(一定数の点数を取れば合格)なので
試験が優し過ぎると合格者が大量に出てしまう。
かといって、合格者を少なくしようとすると
ひねくれた問題や誰も知らないような問題を出さざるを得ない。
難解にしてしまうと合格率が極端に悪くなり
記述式の配点を甘くするような目に見えない措置を取らざるを得なくなる。
そんな苦しい状況なのではないかなと思っています。
受験者のレベルは年々上がっている。
なので、問題を難しくせざるを得ない。
一定の合格率を保とうとするのであれば、
いっそのこと他の士業試験のように
相対評価(上位◯%が合格)に変更するのもありじゃないかなと
個人的には思います。
最後に
「行政書士試験は簡単だ」と巷のYoutuberが言っていたり、
動画のコメントとしてそういう意見をたまに見ます。
ですが、そういう方々が受験された過去よりも現在は難しくなっており、
そして今後も難しくなっていくと思っています。
資格取得の予備校だったり、ユーキャンのような資格取得を応援する企業は
宅建士の延長として行政書士の試験を勧めてきます。
ですが、宅建士と行政書士の試験難易度は全くの別物です。
これから受験を目指す方々。
私は本当の初学者で運良く一発合格できましたが、
総勉強時間は1200時間オーバーです。
何もかもを捧げる覚悟が必要になります。